影を殺せ!!

死ぬまで抜け出せない呪いもある

地獄の釜の蓋が開く

どん底の気分だ。泣き出したい。

 

砂漠のど真ん中にたった一人で立っている気分だ。水もなければラクダもいない。どちらが南で北なのかもわからない。さあどうしよう。

 

頑張らなくてはいけない。でも頑張りたくない。もう嫌だ。

 

自分にとって失った時間を取り戻せないように、どんなに望んで祈ったところで理想の両親も素晴らしい過去の上書きも手に入らない。当たり前の事だ。世の中には私よりも大変な思いをしている人も多い。でも悲しみとか孤独とか痛みって、相対的なものでは無いように思う。

 

夜は大嫌いだ。嫌な事ばかり考えて孤独が増して、このままどうか眠ったまま死にたいと思ってしまう。

 

私は何度か自殺未遂を起こしているけれど、それは死にたいという明確な目的のために起こしたというよりは、生きたくないという逃避から来ているものだ。

 

死んでもっと怖い世界に行くことになったら?誰にも喜びや優しさをあげられなかったからと地獄へ落ちたら?怖い。大好きな猫を置いていくのも寂しい。怖い。ああでも3年前に亡くなった猫が待ってくれているかもしれない。いずれは誰もが逝くところだ。遅かれ早かれじゃあないか。

 

このだだっ広い宇宙の中で、私という個体が過ごす時間も想いも、比較してみれば大したことでもないし、それこそ生きていて出来る事なんてない。生産性ゼロだ。

 

頑張ろうと思っている。掻き消えそうな火に一生懸命薪をくべて、きっといつか誰かが暖を取れるくらいあたたかい炎になるんだって思ってる。でもなんだかすごく苦しい。

 

自分のために頑張るってなんだろう。どうやったら安心した気持ちで目を瞑って眠りに入り、すがすがしい気持ちで目を覚ませるんだろう。

 

こんなこと、誰かに言う事でもないけれども助かりたい。助けて欲しい。こんな気持ちの中で死にたくない。いっぱい笑って最高に幸せな気持ちになったり、色々あったけれど本当に幸せだなあって思いながら死にたい。

 

逃げたくない。でも立ち向かうにはどうすれば良いんだろう。気力がない。

 

過去の失敗なのだけれど、自分の昔の事とか自分の気持ちを人に話したことがあった。当時の私にとって信頼できる相手だったのだけれど、相手があまり良くなかった。初めは心地よい言葉をたくさんもらった。

 

あなたは悪くないよ。どんなことも望めば手に入るよ。お薬だって生きるために必要な事なんだよ。糖尿病の人がインスリンを打つように、人工透析が必要な人の様に、あなたには向精神薬が必要なんだよ。心を補強するためのものなんだよ。なんて言われちゃって、自分を肯定して貰えることが心地よかった。

 

でも結局はその人が加入しているねずみ講に私を巻き込んだり、お金を貸して欲しい(というより巻き上げたい)という魂胆があった。あなた自身の人生をやりなおすために必要な投資だよと言われ、愚かすぎる私はホイホイお金をだしてしまった。ちなみにその会社はその後1年もしないうちに潰れた。潰れたというよりは状況から計画倒産の様な気がする。

 

自分の気持ちもお金にもダメージを受けて、二度と人に付け込まれまいと自戒した。心が弱っている時には甘い言葉に縋ってしまうし、狭い世界で生きているからそこしか頼みの綱がないように思えてしまう。私は精神薄弱なのだから、リアルな世界での私と過去を切り離すようにしようと決めた。

 

ねずみ講の話を聞くと「バカみたい」なんて口にはするけれど、恥ずかしすぎて自分が引っ掛かったとは決して言えない。消し去りたい過去だけれど、バカな自分を戒めるために忘れてはいけない気がしている。

 

だから私に対して優しい人も怖い。私はプライベートがあまりに無味無臭で人に話すことが特にないだけなのだけれど、彼氏の話をしないとか交友関係や趣味を話さないから、プライベートを詮索したがる人もいる。でも本当に話すことが無いし、立ち入って欲しくない。

 

「なぜ彼氏を作らないの?」なんて聞かれても「人が苦手なんです」なんて言えば「なぜ?」と聞かれるし、「興味がない」と答えても「変!そんなはずない」みたいな反応が返ってくる。

 

それが何故か変な噂になって、実は不倫をしているんじゃないかとか、なんかもうとんでもない話が出回っているなんて耳にしたこともあった。馬鹿らしい。建前と本音、なんていうけれどズカズカ踏み込んできているのは何なんだろう。ムラ社会の名残なのか。放っとけ。

 

 

そういえば私が自殺未遂をしたときに、母に「生きる事は苦しい事。誰だって苦しんでいるんだよッ!」って叱責されたことがあるのだけれど、それならばそんな苦行を子供に与える親は何なんだよ!?なんて思った。でも一理ある。すごく苦しい。

 

もう生きるのが嫌だ。頑張って何を掴もうとしているのかもわからない。少なくとも今はどんなにお金を貯めていたって、どうせ手術や治療でお金は飛んでいくし、治療が終わったところで幸せに近づけるものでは無い。

 

時間や仕事や社会人としての立場としてマイナスになることばかりなのに、絶対値ゼロに戻すまでにもっともっともっともっと頑張らなくちゃいけないんでしょう?海の底から這いだしたいのに、海溝にどんどん落ちて行っているのに、「水面に出れば美しい太陽が出ているかもしれませんね。わかりませんけどね。」なあんて言われたら、もうこのまま海の藻屑になってしまったほうがよっぽど楽じゃあないか。

 

かといってそれを実行できない弱虫の私がいる。本当は希望をいっぱい持って前向きに進みたい。でもそれを裏付ける明確な理由とか根拠は何もない。信じる力を試されているのかも知れないけれど、これまで散々期待や思いの通りにいかなかった私に、どれほどの力があるというのだろう。買いかぶっちゃあいけねえよ。もうライフは残っちゃあいませんよ。

 

神様でも仏様でも悪魔でも良いけれど、私がきちんと生きて行くための方法があるなら教えてみよ!とふんぞり返りたくなる。(ねずみ講新興宗教も詐欺もダメ、ゼッタイ)